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人に開け閉めされる生活.
 就職活動で,たくさん自分をうまく見せる文章や,過大評価した表現をしてきました.それが,就職活動なわけで.僕はもう就職してて,そんなもの関係なく,いまをがんばらなくてはいけないわけですが.僕は,建設系や,旅行,文章,なんやらけっこう最初の方は,いろいろと手を伸ばして活動してまして,ふと,この文章の事を思い出しました.
 もしも,少し人と違う,ひねくれた人間ならば,普通に就職活動の波にもまれるのは面白くないと思います.,それで,変に就職先が決まるよりかは,やりたいことやっていいなー,と,今さらながら僕は思います,

 「窓」 
 という文字をテーマに,自分の考えを書けと言われて,「僕の心の窓が~」とか書いちゃうよりかは,こんな感じに,自由になんでもやってもいいですよね.それが,就職活動で自分を売ることにもなると思ってみたり増しています.
 



 窓。
 そこは牢獄の一室だった。コンクリートで囲まれたそこは、薄暗く、湿り気を帯びていて、夜にはひどく冷える。部屋にあるのは,固いベッドと,トイレ,小さな本棚だけだった.5年の間,そんな牢獄での生活を続けてきた男は、年の割には老けて見えた。ため息をつくことが癖になり、我慢が日に日に得意になっていく。
男は今日も1日の労働を終えて、1人の時間が唯一与えられるそこへと帰ってきた。ため息をつき、硬いスプリングが煩く軋むベッドへと腰掛ける。そして、男は上を見る。
 男の眼に映るのは、天井近くにある小さな窓だった。鉄格子のはめられたその窓からは、今日の夜空に浮かぶ半月が覗ける。
その僅かな隙間から見える、空を見ることが男の日課であった。空を見上げることで、男は明日も頑張れる。外の世界がまだ,綺麗だと,それだけで心が安らいだ.
男にとって、窓は、最後の希望だった。

 窓。
 そこは、2階建て1軒家の部屋のひとつだった。日当たりは普通、これといって特徴の見当たらないその部屋は,思春期を迎える少年に似つかわしい部屋だった。幼少期からそこを自分の部屋として過ごす少年には、ずっと好きな人がいた。
 今日も部活を終えて、汗で汚くなった体のまま部屋に戻ってくる。野球帽を脱いで、ほとんど意味がないにも関わらず鏡でその髪型を確認すると、部屋にひとつある窓を開けて、そこに腰掛ける。そして、少年は正面にある隣の家の窓をノックした。
 少しの間があって、開いた窓の向こうにいたのは人懐っこい笑顔をした少女。「おかえり」と明るく話す少女に、少年は少し不器用に言葉を返す。
 幼少時代から続く2人の、ささやかな時間であった。少女の声を聞き、少年は1日の疲れを癒す。
少年にとって、窓は彼女との繋がりであり、安心できるものだった。

 窓。
 そこは、夜の校舎だった。昼間とは異なり、辺りはしんとしていて、どこか怖ろしい雰囲気をしている。煩いバイクのエンジン音をより大きくして、そこに現れたのは15歳の不良だった。
 今日も行き場のない心のモヤモヤを抱え、どうしようもなくなって家を飛び出して来た。盗んだバイクの乗り心地は悪い。肩に担いでいた金属バットを構え、彼が見据えるのは窓。アクセルをふかして、声を上げる。その声はエンジン音に掻き消された。
 走り出したバイクに乗ったまま、彼は窓のガラスを割っていく。理由なんて彼にも分からない。ただ、こうするしかなかったのだ。
 彼にとって、窓はどうしようもない心のわだかまりをぶつける、最後のはけ口だった。

 
 窓のない、建物はない。

 私は、窓のように生きよう。

 窓のように、最後の頼りになれるように。窓のように、安心できる存在になれるように。窓のように、悩みを打ち明けられるように。
 そして、窓のようにそこに居ることが当たり前のように。
 私は、窓のようにーー

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【2012/06/04 22:10】 | 短編小説 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
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