スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
肯定。
爆弾のつくり方を知らないから、ぼくらは夢を語る。
今をぶち壊す爆炎と、たちのぼる土煙。熱風に襲われる一瞬。爆弾が爆発する瞬間。
僕らはその感触をしらないから、酒を飲む。
今をリセットしたい、すべてゼロにしたい。違う。過去に戻りたい。今から逃げたい。
爆弾で、すべて。


今をカッコ悪いと思いだしたのは、いつからだろう。
ネットワークを介して生まれる言葉の甘さに酔ったことの自覚を忘れたのはいつからだろう。
薄く濁った酸素の少ない池の中で、落とされる餌を待つコイのようだ。
朝焼けに包まれたゴミステーションの残飯を漁るカラスのほうが幾分か正しい。
嫌われること、人との間に生まれた妙な距離感。それらに敏感になったのはいつからだろう。
19歳の僕は、どうしているのだろう。
自分の中に、12歳のぼくと、17歳のぼくと、19歳の僕と21の僕が存在している。いまの僕は、どこにいるのだろう。夏に忘れてきたのだ。いつかの、夏に取り残されているんだ。
いまの僕は爆弾を探している。絵本の中にしか存在しない、爆弾を。彼が火をつけることができるのは、導火線に似た、ひょろりとねじまがったタバコくらいだ。

爆弾のつくり方を知らないから、ぼくらは愛を欲する。
いまを忘却させて、塗り替えてくれる真っ白な世界。音はなく、そこに命はない。爆弾が爆発する瞬間。
僕らはその感触をしらないから、過去を語る。
今を超えたい、最初からリスタートしたい。そう、今に自信がほしい。自信のあったあの頃に縋るのだ。

インスタントなメディカルと、量産された愛を集める。
3分間で作られた薬は、僕の傷を癒し、型に流し込むだけでできる東南アジア製の愛は、僕の笑顔を繕う。
 ウィキペディアでサリンジャーのことを調べてみても、なにも変わらない。
 どうやったらこの独白がハッピーエンドに向かうのか、僕にはわからない。

 自分が置いてけぼりをくらっている、ような気がする。そう、唄うロックスターがいた。
そうなんだよな。僕は、置いて行かれているのかもしれない。それを確かめたくて、そしてそれを隠したくて、スマートフォンから生まれては消える、ネットワークを介して生まれる言葉を重ねていたのだ。
ほら、僕は大丈夫。大丈夫だろう? 
 誰かに言ってもらえて初めて成り立つその言葉を僕は誰かに言わせるために、毎日を送っていた。
Amazarashiの音楽を聴こう。自分の弱さをだれよりも知っている自分だから、そんな自分を倒すことの容易さに気が付こう。

 爆弾のつくり方を知らないから、僕らは音楽を聴く。映画も見るし、本も読む。
 スマートフォンを掴むな。そこに爆弾のつくり方は、書いていない。それは花火だ。何も壊せやしない。見て、楽しいだけの火薬の無駄遣い。それで救われるものもあるのだろう、でも僕らに必要なのは、爆弾だ。
 今をぶち壊す爆炎と、たちのぼる土煙。熱風に襲われる一瞬。爆弾が爆発する瞬間。夢想する。あの頃の僕が作りかけていた爆弾のことを思い出せそうな気がする、そんな夜だ。あと少し、僕の背中を押してくれ。





スポンサーサイト
【2015/02/19 01:14】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<あまくて。 | ホーム | 素直に。>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://kimihazakiko.blog.fc2.com/tb.php/69-5ad2474e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。