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じょしこう!

女子高生になりたい
それか今すぐに消えたい。
下げた頭の数だけプリクラを撮ろう。
女子高生になりたい。
疲れたぼくらを指さして笑いたい。
シンデレラみたいに夢を見させて。
この残業が終わるまででいいから。

ドレスは望まない、セーラー服をお願い。
ヒールを履いて大人ぶるんだ。
ビールを飲んで立派な大人さ。
大きな声でマックで笑いたい。
とるに足らない不満で悩みたい。
溜息を大きく吸い込んで、世界最強の彼女らに乾杯。


女子高生になりたい。
それか今すぐに消えたい
スーツのしわの数だけ、恋を語ろう
女子高生になりたい
理想と夢のはざまで踊りたい
酔った頭で考えるのは、シンデレラにあこがれる彼女の姿
僕はうまく笑えているかな

美人じゃなくてもいい、愛嬌があればいい
先輩に恋して大人ぶるんだ
失恋を重ねて寂しい大人さ
一生の仲間を何度も作りたい
文化祭の夜にみんなで泣きたい
なぜか溢れる涙をぬぐって、世界最強の彼女らにかんぱい

女子高生になりたい
それか今すぐに消えたい
下げた頭の数だけプリクラを撮ろう。
女子高生になりたい。
疲れたぼくらを指さして笑いたい。
シンデレラみたいに夢を見させて。
この人生が終わるまででいいから
女子高生になりたい
【2015/08/02 18:54】 | 詩とか. | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
なつよる。
夏は僕たちを永遠にする。
終わらない夏、あの夏。
すべては一瞬のできごとだ。フラッシュのような日々、夏の夜に溶けていく花火の光。
約束をするなら、夏の夜がいい。
それは一瞬の永遠。一生の一瞬。
あの日の夏の夜には一滴のうそもなく、それは真実なのだ。
「世界を変える」彼がぬるいビールを飲みながらそういったのも永遠になる。
「一生忘れない」彼女の濡れた唇から洩れる言葉も永遠になる。
サイダーを飲もう。からん、という氷の音を聞こう。
僕たちはいつだって永遠を知っている。サンダルを履いて駆け出す季節。愛が始まるのも、はじけるのも夏なのだ。
汗をかこう。せーの、で飛び込もう。
僕たちはいつだって最強だった。夏の僕たちの速さには、誰もついてこれない。すごい速さで、コンクリートの上を走る。笑う。軽やかな笑い声は夏の空に吸い込まれる。それが集まって、にゅーっとした入道雲が出来上がるのだ。

夏は僕たちを少年にする。
少年には夏、少女には夕暮れ。
びいだまのような毎日、夏の光に溶けていくかき氷のしずく。
浸るなら夏の夜がいい。
それは一瞬の恍惚、一生の孤独。
その瞬間には正義はなく、正解もない。
「またあしたな!」彼がタンクトップ姿で後ろ手を振りながら帰る夏も僕を救ってくれる。
「またあしたな!」僕が麦わら帽子を振り回して答える夏も僕を救ってくれる。
ベランダに出よう。今の夜を見よう。涼しい風を感じよう。
僕たちが覚えている限り、永遠なのだ。白いうなじの記憶、汗ばんだ手を握った記憶、そんなものがなくてもあの日々は、夏だった。
よく笑おう。せーの、でスイカを割ろう。
僕たちはいまだって最強なんだ。夏の僕たちは、世界を変えられるし、あの日々に負けてはいない。すごい速さで、コンクリートの上を走る、今のほうが速い。あの入道雲の中に眠る宝物を想像して、今夜はどうも眠れそうだ。

今朝、セミの抜け殻を見つけた。マンションの駐車場の隅っこに。
だれにも見つからないような、アスファルトの上で、彼は成虫になったのだ。
ふふふ、と僕は愉快な気持ちになる。夏の抜け殻だ。
成虫になった夏は太陽のもとに飛んで行って、スイッチを入れる。
入道雲と雨上がりの香り発生装置をオンにする。太陽の温度設定を調整して、水着のバーゲンのチラシを配布する。
額に滴る汗をぬぐいながら、スーツを着るサラリーマンの表情を思い浮かべて愉快な気持ちになる。
扇風機をまわして、あー、と声を出そう。それだけで、夏。
アイスコーヒーのカップの周りの結露でズボンを濡らそう。それだけで、夏。
かき氷を食べた後のベロを見せ合おう。
君のしろいくるぶしを想像しよう。
湿気た蚊取り線香に火をつけよう。
まだ蚊にかまれていないなら、君はまだまだだね。
夜の虫の声が聞こえる。それは笑い声かもしれない。
なつが始まる。今年の夏はどんな一瞬を永遠にしよう。
よく笑おう。それだけで、夏。

【2015/07/05 21:57】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
かわぐつ。

ぼくの革靴のつま先は汚れていく。
歩き方が下手なんだ。
自分の足につまづくように歩くから、すり減って、汚れていく。
ぼくの肺は汚れていく。
休み方が下手なんだ。
煙草を吸い込んで、吐き出す。古い部屋に溶けていく紫煙がさみしい。天井も、臓器も、染み付いて、汚れていく。
幸せのことについて考える。
くだらないことの中で浮かんでいる時、役に立たないことを自慢気に分かち合う時、よく笑うこと。
ネットワークが足りない。僕のいまには、繋がりが足りない。ひとりで完結した日常には、なんの広がりも、期待も感じない。そこに幸せの匂いはしない。湯気がない。
自分で自分を認めるのが下手なんだ。
誰かに認められたい。ぼくを知らない誰かに。適当に、無責任に救われたい。

ぼくの革靴のつま先は汚れていく。
それは日々の磨耗。
日々の勲章じゃないかと誇る父の言葉を、ぼくは使い古したスニーカーと一緒に捨てる。そして暫くゴミ箱を見つめた後、スニーカーだけを拾い戻す。靴を捨てるということは、歩いてきた証を捨てることだ。だから、ぼくは捨てられない。ぼくの玄関は肥大化を続ける。
聴かないCDのケースに積もる埃。それは生活の停滞。
目をそらし続けていたら、いつか心地よい風が吹き攫ってくれるとぼくは疑わない。僕にとって信じることは、疑わないことだ。ただただ無責任な委託。そこに信頼はない。

あなたの靴を磨きます。
という看板を見つけた。都会の駅裏。しん、と時間が止まったような店構えのそこには、両手を油で汚したロングコートの若者が立ってる。
僕の革靴を見て彼はなにを思うのか。5年間履いた、この靴で僕はどこを歩いてきたんだろう。
あの頃、ピカピカのこの靴を履いた僕は、どこに歩き出したかったのだろう。どこに連れていってほしかったのだろう。
油で汚れた手を、彼は丁寧に洗ってぼくを招く。
そんなことしなくていいんだ。きみのその手にぼくの靴は救われたいんだ。
時間をください。
ぼくに、靴紐をほどく、時間をください。
帰ってきてくれるかどうかわからないまま、僕は革靴をを差し出す。
スリッパで待つ僕は、走り出す術を失った。いま僕が走り出すには、素足になるほかにない。

でも、きっと、すべてがリセットされる。
【2015/05/23 00:30】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ねむろう。
どうして、眠らないの?
今すぐに目を閉じて、夢にとけてしまえばいいのに。
そうすれば、いますぐ君はケーキを食べ放題だし、世界だって救えるかもしれないよ。
いま君が、眠い目をこすってたたいているキーボードは、グランドピアノになる。
カタカタとリズムをきざむタイピングは、モーツァルトのセレナード。アイネ・クライネ・ナハトムジーク。
寝ているときにまで、涙を流すのはやめようよ。
楽しいことなんて、したもの勝ちだよ。
小さな奇跡に備えて、今から眠ろう。
夢に浸るのが、無理なら立ち上がって背伸びでもしよう。背筋の伸びていないピアニストを君は見たことがあるかい?
【2015/05/14 23:53】 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
さいてい。
後悔というものは素晴らしい。
一見、意味のあるように見えるそれは無意味で、ただただ麻薬のような自己満足と、陶酔と、前進の気分を味わうことができる。
後悔というものは素晴らしい、
自分で始まり、自分で終わる。何も発信しない。自慰行為に似た夢想。
それひとつで、過去は変わらないし、今も変わらない。お金も稼げないし、マジシャンも驚かない。深爪も治らない。小学生にもなれないし、初恋も実らない。君にも会えない。
2万円の方が、後悔よりもずいぶんと価値がある。
2万円出せば、4,5時間で君に会うことができるのだ。
後悔しても、君には会えない。2万円を出しても、昨日は変えられない。

後悔というものは素晴らしい。
それは科学の限界への挑戦。過去を変えたいと願う想い。
いつか、世界中の後悔が集まって、ビッグ・バンのような回転と爆発が起こったとしたら、それはきっとタイムマシーンの完成の日だ。後悔が相対性理論を超える夜。
僕はひっそりと、その夜を待ち続けている。音楽を聴いて待っている。
彼はよく笑うけども、僕の話を聞きやしない。青い鳥はカゴに閉じ込められたまま鳴き声さえも聞こえない。ひとりで待つのも飽きてきた。音楽も聞き飽きてきた。昔の自分を思うのも疲れてきた。思い出せやしない自分の笑い顔を見るのも疲れてきた。このまま、後悔することにも飽きたことを考えるとぞっとする。
イヤフォンをはずして、ぼくは外に出る。見上げた空は黒くて、後悔なんて言葉は似合わないくらいに、星がきれいだ。
このまま、空に吸い込まれていけばいいんだな、と思う。吸い込まれて、どこかに行けばいいんだな。
このまま、空につぶされてしまえばいいんだな、と思う。つぶされて、泣いて、つぶれてしまえばいいんだな。

世界は素晴らしくない。
こんなにも、センチメンタルで、感傷的な僕が空を見上げているというのに、星のひとつも流れやしない。
誰か、僕をさらってくれ。
後悔しない人生を一緒に送ろう。
誰か、僕をさらってくれ。後悔のすべてを、君のせいにするから。
【2015/05/13 01:12】 | 詩とか. | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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